丸田陽七太が世界ランカーとデビュー戦

 「ボクシング6回戦」(11月22日、住吉スポーツセンター)

 俳優・福士蒼汰似のイケメンボクサー・丸田陽七太(ひなた、18)=関大北陽高3年、森岡ジム=が2日、兵庫県川西市内で会見し、53・9キロ契約6回戦で行う11月22日のプロデビュー戦の相手がWBC世界バンタム級14位、IBF同12位のジェイソン・カノイ(25)=フィリピン=に決まったことを発表した。

 戦績24勝(18KO)5敗2分け、KO率75%。強烈な右フックを武器に5月には元WBA世界暫定スーパーフライ級王者を1回TKOで下した。いきなり“ホンモノ”の世界ランカーを迎えることに18歳は武者震いした。

 「いろいろな世界ランカーの動画を見て、この人を見た時に自分が試合しているイメージが沸いた。練った対策がパッと頭に入ってきた。『この選手とやりたい』とすぐに会長に言いました。右フックが大振りで僕には当たらない。ハンドスピード、出入りで圧倒する。テンションが上がりまくっている」とノリノリで言い切った。

 丸田は幼稚園時からボクシングを始め、U15大会で4度の日本一。幼少期にはジム先代会長で1968年メキシコ五輪で銅メダルを獲得した故森岡栄治氏(享年58)から英才教育を受けた。関大北陽高では1、2年時とインターハイ連続準優勝し、昨年11月にB級プロテストに合格した。

 アマチュアエリートを突き進み、いよいよ世界王者を目指す戦いのスタートにあえて強気のマッチメーク。森岡和則会長は「丸田の実力を分かっている。強い選手と組みたかった。世界ランカーとやれば実力を認めてもらえる」と説明。「4、5戦で日本か東洋のベルト。3年以内に世界王者になる」と青写真を明かした。

 7月20日まで約1カ月、米ロサンゼルスで武者修行を行った。米ナショナルチームの元監督の指導を受け、スパーリング漬け。2008年北京五輪ライトウェルター級で金メダルを獲得したフェリックス・ディアスとも手合わせした。

 「ごついやつでトリッキーな動きをしていた。どこかで見たと思って、スパーリング終わって確認したらディアスだった」と苦笑い。自身より体格の大きな選手ばかりを相手に70ラウンドをこなし、心身ともに成長。「ここぞのインパクト、力の入れ方が分かってきた。スパーだけで体幹が強くなった」と自信を深めた。

 研究するのが好きで相手のビデオも繰り返し見て対策を描いている。「相手がどんな動きをしてきても予想通りやな、思えるくらいに完ぺきにする。1ラウンドで分かれば、2ラウンド目からは出る。KOより勝ちを狙うけど、2ラウンド目から思い通りならKOも出る」と完勝を宣言した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス