最速世界王者の田中が20歳の乾杯
日本ボクシング史上最速のプロ5戦目で世界王座を奪取したWBO世界ミニマム級王者・田中恒成(畑中)が15日、20歳の誕生日を迎え、名古屋市内で畑中清詞会長(48)らから祝われた。
5月30日の快挙達成から半月、会長とともにお礼のあいさつ回りの日々。「付き合い始めのカップルのように、毎日、会長と一緒に行動しています」と苦笑い。ウオーキングすらしていない」と、体を完全休養させている。「達成感が初めてあったけど、今から新たな目標設定をしていく。防衛戦、統一戦でも、やる気が出てきた」と、来週にも練習を再開する予定だ。
「小さい頃から空手をやって、そこからボクシングをやって、夢に向かって頑張る10代だった」と19歳での王座奪取にしみじみ。20歳になり「まずはビール片手に乾杯したい」と、人生初のお酒を口にした。
「世界王者にはなったけど、まだゴールじゃないと痛感する」と、通過点。最速5戦目を目標に「必要最低限しか身につけてこなかった」とボクサーとして理想はまだまだ先。今秋にも予定する初防衛戦に向け、強化ポイントは「スピードとパワー」と挙げた。
