手術の初代タイガー “遺言”伝えてた

会見して病状を説明した初代タイガーマスク(中央。左は長谷川秀彦、右はスーパー・タイガー)
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 狭心症で5月22日に緊急手術を行った初代タイガーマスクが5日、都内で会見を行い、病状を報告した。

 4月24日に都内で行われた『初代タイガーマスク基金チャリティーパーティー』以来の公の場となった初代タイガーは「医者からは『いつ突然死してもおかしくない状態』だと。相当ひどかった。あらゆる数値が悪かった」と深刻な状況だったことを説明。小学校低学年時代に心臓を患って入院した経験があり、先天的に細かった血管を含め、カテーテル手術で治療したことを明かした。

 また、入院前はあまりの体調の悪さに「死ぬかも知れない」と思ったといい、関係者らに「集大成」という8月発表予定の新格闘技の全貌を“遺言”として伝えていたという。そのため、「死は怖くなかった」と振り返った。

 この日は「動悸(どうき)があって、体調は良くない」と言いながらも、足取りはしっかりしていた。5月24日に退院してから自宅療養中で、2カ月間の運動禁止を言い渡されているが、「引退は考えていない。カテーテルがなじめば心配はなくなる。練習再開のメドは立ってないけど、今度タイガーマスクが出たらやせてる。すごいタイガーマスクが帰ってくるかも」と力強く再起を誓った。6月11日に東京・後楽園ホールで行われるリアルジャパン10周年記念大会も「体調次第」で来場するという。

 3月20日の曙戦以降、通常歩行の際も胸部の苦しさを訴えていた初代タイガーは、5月9日に都内の病院で検査。胸部圧迫による心臓疾患を理由に、同11日のドラディション後楽園ホール大会を欠場した。その後、18、19日に精密検査を行い、21日に再々検査。22日に4時間のカテーテル手術を行った。

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