協栄・金平会長退任 坂田健史氏に委任

 ボクシング協栄ジムの金平桂一郎会長は21日、都内で会見し、ジム運営の第一線から退き、元WBA世界フライ級王者で、稲城市市議会議員の坂田健史氏に代表委任すると発表した。

 1959年の創設以来、海老原博幸、具志堅用高、鬼塚勝也ら日本最多12人の世界世界チャンピオンを輩出した名門ジムだが、現在は日本王者も出せないほどの低迷を続けている。金平会長は「自分には実際にリングに立った経験がない。それで陣頭指揮に迫力を欠いていたのではないか。ジムとして大きな決断」と、坂田氏にジムを任せ、自身はプロモートに専念する。

 稲城市議として2期目を迎えたばかりの坂田氏は二足のわらじを履くことになる。「税金をいただいているので支障が出ないようにする」とした上で「協栄ジムは今、冬の時代。先代を知っている人間として立て直したい」と意気込みを語った。

 オーナーライセンス取得に最短でも3年かかることから、金平氏は会長職にとどまり、坂田氏は「代表」の肩書でジム運営に当たる。

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