スター候補ロマチェンコが9回KO勝ち

 「WBO世界フェザー級タイトルマッチ」(2日、ラスベガス)

 ボクシングの世界5階級王者のフロイド・メイウェザー(38)=米国=と世界6階級王者のマニー・パッキャオ(36)=フィリピン=が対決する「世紀の一戦」3団体統一ウエルター級タイトルマッチのアンダーカードで、WBO世界フェザー級タイトルマッチが行われ、王者のワシル・ロマチェンコ(27)=ウクライナ=が9回50秒KOで、同級1位のガマリエル・ロドリゲス(28)=プエルトリコ=を下し、2度目の防衛に成功した。

 サウスポーのロマチェンコは変幻自在のフットワークと多彩なパンチで挑戦者にレッスンをつけるかのごとく圧倒。7回には左ボディーストレートで先制のダウン。そして9回に顔面への右フックで効かせると、左ボディー、右フックをフォローして2度目のダウンを奪う。そのままテンカウントが入った。

 北京(フェザー級)、ロンドン(ライト級)と五輪で2大会連続金メダルを獲得し、“アマチュア界最強”の称号をほしいままにしたロマチェンコは2013年にプロ転向。デビュー戦でいきなり世界ランカーのホセ・ラミレス(メキシコ)に4回KO勝ちすると、世界王座獲得の史上最速記録を狙って2戦目でオルランド・サリド(プエルトリコ)とのWBO世界フェザー級王座に臨んだが、体重超過したサリドに1-2の判定負けを喫した。それでも、14年6月にゲイリー・ラッセル(米国)とのWBO世界フェザー級王座決定戦を2-0の判定で制し、最速タイのプロ3戦目で世界王座を獲得。昨年11月に初防衛を果たし、今回が2度目の防衛戦だった。「世紀の一戦」のアンダーカードに登場して、その技巧を見せつけただけに今後、スター街道を歩んでいくことが期待される。

 ロマチェンコの通算戦績は5戦4勝(2KO)1敗。ロドリゲスは31戦25勝(17KO)3敗3分け。

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