道頓堀で「いじめ撲滅ボクシング大会」

池上君(左)と冴城トレーナー
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 「いじめ撲滅ボクシング大会」が2日、大阪・道頓堀に野外リングが設置されて行われた。金沢ジムの金沢英雄会長が発案し、理事を務めるNPO「スポーツネットワーク」が中心となり、関西のボクシングジム多数が協力。小4~中3まで22人のキッズボクサーが参戦した。

 西日本ボクシング協会長の井岡弘樹氏が「こんな立派なリングがこんなところにできて金沢会長のおかげです。ボクシングを見てもらって好きになってください」と開会のあいさつをし、ゴング。連休中で多くの人が行き交う繁華街のど真ん中、繰り広げられる熱戦に戎橋の上からも視線は注がれた。

 11年10月に大津市で起きたいじめ自殺事件をきっかけに同協会は「イジメ撲滅推進委員会」を設置。金沢会長(金沢)はジム内に「いじめ相談所」を設けるなど尽力してきた。

 参加した金沢ジムの池上玲月(れい)君=中3=は東日本大震災後、福島県会津若松市から大阪市生野区に引っ越し。方言の違いから、級友からもからかわれ、無口になった。

 心配した父からボクシングジムに連れられ、中1で競技を開始。学校では「ボクシングやってるんか?」と一目置かれる存在になった。マンツーマン指導してきた冴城辰弥トレーナーは「性格が変わった。よくしゃべるようになったな。話にオチは相変わらずないけど」とボクシング効果に笑顔。「オチとか突っ込みとか、そんなんできませんよ…」と池上君は頭をかいた。

 金沢会長はWBC世界スーパーフライ級王者・徳山昌守、WBAスーパーウェルター級暫定王者・石田順裕を育てた名伯楽。「これをスタートに、どんどんいじめ撲滅の活動を広げて行きたい」と力を込めた。9月に第2回大会も行う予定だ。

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