8回戦で辛勝の杉田、リング上で号泣
「ボクシング8回戦」(26日、なら100年会館)
東洋太平洋フェザー級5位、日本スーパーフェザー級3位・杉田聖(25)=奈良=が高林良幸(26)=RK蒲田=に判定2-1で辛勝した。
1回、右ストレートを顔面に打ち込みダウンを奪ったが、2回に左フックを効かされると、攻め手が激減。中盤以降、強打の右は当たるものの単発で終わり、決め切れない。最終回は猛攻を受け、左目上をカットし流血させられた。
奈良県内唯一のプロボクシングジムが、4年ぶりに地元で行った興行。メーンを務めながら、ふがいない試合内容に「みんなに来てもらって申し訳ない」と、リング上で号泣した。
ランクも上位で、今年中のタイトル挑戦も狙える立場。「えらそうなことは言えないけど、しっかり練習して、見せられるボクシングをしたい。僕が奈良にベルトを持って来ます」と前を向いた。
谷口良知会長は「上に行けるようなボクシングじゃない。気持ちの弱さで自分に負けている。チャンスが来れば(タイトル戦を)やろうと思っているのに課題ばかり。勝てたのはラッキー。首の皮一枚つながっただけ」と、ため息ばかりだった。