小沢瑶生が2-1判定で初タイトル奪取

 「ボクシング・東洋太平洋女子スーパーフライ級王座決定8回戦」(3日、大阪府立体育館)

 同級2位・小沢瑶生(29)=フュチュール=が同級1位・ぬきてるみ(26)=井岡弘樹=を判定2-1で破り、初タイトルを獲得した。

 接近戦と強打の相手を左ジャブで止め、好打をヒット。4回終了の途中採点では2人がドロー、1人が1ポイント差で小沢。終盤も、一進一退の攻防だったが最後は意地の打ち合いで僅差の接戦をモノにした。

 「強打を意識し過ぎた。もっとパンチを合わせられたけど練習でやってきたことができなかった」と反省。平山靖会長は「すぐ打ち合っちゃうからね。警戒し過ぎて逆に良かった」と結果オーライを強調した。

 13年8月、当時王者の川西友子さん(昨年現役引退)を相手に同所で同タイトルに初挑戦し1回TKO負け。「何もできなかった。あの借りを返したかったから強い気持ちでいった」と、雪辱した。

 長野県出身で佐久長聖高、拓殖大ではバスケットボールの選手。大学卒業後、ニュージーランドに行き、1年間、ワーキングホリデーで滞在。その後、弟の住む京都でアルバイトをしながら、再び海外渡航資金をためている時にボクシングに出会った。

 「ジムが近くにあって、ストレス解消で始めたら、トレーナーの方々が褒めるのが上手ですっかりのめり込んでしまった。ニュージーランドはどうでもよくなった」。長い手足とバスケットで培った能力がボクシングでも十分に生きた。

 フュチュールは池山直、池原シーサー久美子と2人の世界王者に、元世界王者の安藤麻里を擁する女子ボクシング界の雄。「レベルの高い人たちと練習できるので、追い付け追い越せです。次は世界チャンピオンしかない」と次なる目標。額には大きなたんこぶを作り「もっとかっこいいボクシングをしないと」と笑顔で語った。

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