藤波 殿堂入り聞き「頭真っ白」 

WWE殿堂入りが決まって会見した藤波辰爾(右は伽織夫人、左は長男のLEONA)
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 世界最大のプロレス団体・米WWEの名誉殿堂「ホール・オブ・フェーム」入りが決まった藤波辰爾(61)が25日、都内で会見し、喜びを語った。WWEジャパンの西住幹太代表から祝福された藤波は「まだ胸がときめいている。ニュースを聞いたときは頭が真っ白になった。長年夢見た名誉なので。数年前(10年)、師匠の(アントニオ)猪木さんが獲られたときは、自分がこうなるとは思わなかった。明日(26日)、授賞式があるサンノゼに行くので、現地に着いたら気持ちが抑えられなくなるくらい興奮するのでは」と満面の笑みでコメントした。

 記録的な大雪だったという78年1月23日、米ニューヨークのマジソンスクエアガーデン(MSG)でカルロス・ホセ・エストラーダを破り、当時のWWWFジュニアヘビー級王座を獲得、スターダムを駆け上った。

 エストラーダ戦を思い出の一戦に挙げた藤波は「四十数年前に九州の大分から、何の経験もなしにこの業界に飛び込んだ。無我夢中で先輩にしごかれ、米国ではカール・ゴッチ(故人)にしごかれ、チャンスに恵まれてニューヨークのMSGに上がったことがレスラー人生のスタートだった。あの試合は昨日のことのように思い出される。ケガとの戦いもあったし、崩れそうなときも何度かあったけど、コツコツ努力を積み重ねていけば、見ててくれる人はいるんだと。ミスター・ビンス・マクマホンには感謝している」と感慨深そうに振り返った。

 現地時間28日のセレモニーでのプレゼンターは因縁深いリック・フレアーが務める。70年代後半にノースカロライナ地区でともにサーキットし、91年3月21日には東京ドームでフレアーを破ってNWA世界ヘビー級王座を奪取しており、「フレアーと聞いたとき、心憎い演出をしてくれるなと。彼の日本での活躍や僕と試合をしたのを知ってるところに敬意を感じる」と目を細めた。同時に殿堂入りしたラリー・ズビスコなど、選手仲間との再会も楽しみだという。

 目下の心配はセレモニーでのスピーチだという。この日も「通訳はいるのかな?英語は一言、二言、入れないといけないのかな?」と不安顔。「今夜、徹夜で考えたい」と言うと、会見を見守った現役立教大生の長男・LEONAに「お前にかかってるから」と名文作成を託していた。

 また、WWE入りした元ノアのKENTAことイタミ・ヒデオにも「日本で活躍してることから見てる。大舞台で花開いて欲しい」とエールを送った。さらに、「1回ぜひ、組み合ってみたい」と将来の対戦を希望していた。

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