久保6戦6勝次戦は「小国さんと」

 「ボクシング8回戦」(19日、神戸市立中央体育館)

 OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級7位・久保隼(24)=真正=がWBC世界バンタム級11位・ルイス・メイ(31)=メキシコ=を判定3-0で下し、デビュー6戦6勝(4KO)を飾った。世界ランク入りを確実にし来年、日本同級王者・小国以載(ゆきのり、26)=角海老宝石=を標的に掲げた。

 初の世界ランカーを相手に見事な逆転勝ちだった。1回、右ジャブでペースをつかんだが、体を引いたところに右フックが顔に入り、足がもつれた。倒れたのはスリップ気味だったが、不運にもダウンを取られた。

 だが冷静だった。2回、逆にワンツーが顔をとらえダウンを奪うと6回、強烈な左がさく裂した。メイが入ってきた瞬間、カウンターで顔を打ち抜き、リング上に転がした。

 何度もバッティングされ右目上をカットしたこともあり最後は安全運転。小柄でパワーのある難敵の反撃を抑え、楽々と逃げ切った。リング上では「この1年、結果でも成長できた。会長には話しているけど小国さんとやりたい」と王者に対戦を呼びかけた。

 ロンドン五輪金メダリスト・村田諒太、WBC世界バンタム級王者・山中慎介らを輩出した名門・南京都高(現広学館高)出身。同校で主将を務めインターハイ準優勝の実績がある。東洋大に進み、山下正人会長の誘いで真正ジムに入門した。

 会長も成長に目を細めた。「しっかりと地元判定じゃない勝利。もう真正のエースと言っていい。小国とやりたいというのは聞いている。まだ6戦。これからステップアップしないといけない」。元世界2階級王者・長谷川穂積、元日本バンタム級王者・大場浩平らに続き、真正の看板を背負う男に期待した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス