「ＩＢＦ・ＷＢＯ世界ミニマム級王座決定戦」（３１日、ボディメーカーコロシアム）

　前ＩＢＦ世界ミニマム級王者・高山勝成（３１）＝仲里＝が１９日、大阪市内の同ジムで練習を公開し、日本初の主要４団体制覇へ向け、「大みそかという一番いい時期に４団体がかかる。機会が訪れたことに感謝し、必ずモノにしたい」と気持ちを高めた。

　２団体同時王座を争う日本同級王者の大平剛（３０）＝花形＝は世界初挑戦。「プライドのかかったすごくいい試合になる。ラストチャンスと思って来る」と警戒した。

　ただキャリアでは高山の相手ではない。「迎え撃つのと挑戦と両方の気持ち。自分のペースを守って、仕留められるなら仕留めたい」と完勝を宣言した。

　この日は、２０代前半からフィジカル面で指導を仰ぐトレーナー、ケビン山崎氏が東京から駆け付けた。今戦に向け都内で約１カ月、同氏の下でトレーニング。練習後には体のバランスなどをチェックし、股関節の使い方の修正を受けた。

　「弱いところの筋肉を徹底的に鍛えた。大事な部分の筋肉をしっかり鍛えられた。打撃につなげられるようにしたい」。体重もリミット間近と万全の状態で、偉業達成の準備は整った。