石井とミルコが大みそかに再戦

 IGFの大みそか「INOKI BOM-BA-YE 2014」で石井慧とIGF王者ミルコ・クロコップがベルトを懸けて再戦することが25日、発表された。8月の両国国技館で敗れて王座から陥落した石井にとって、リベンジ戦となる。

 この日、合宿先のオランダからスカイプ(インターネット通話システム)で会見した石井は「リベンジする機会を与えてくれてうれしく思ってる。当日はベストを尽くす」と意欲を明かした。前回はミルコのひじの打撃で額から流血し、ストップ負けを喫したが「ひじ対策はバッチリ。今度はこっちがひじで勝ちたい。主にグラウンドでのひじ攻撃を練習している」と話した。

 今月に予定されたM-1北京大会のセルゲイ・ハリトーノフ戦を欠場することになった右ろっ骨、ろく軟骨の骨折はほぼ完治したという。「10月初めにハリトーノフ戦へ向けて、ジェロム・レ・バンナ選手の計らいでボクシングのクリチコ選手のスパーリングパートナーとスパーリングをしたとき、ボディーブローを受けて骨折した。フランスで1週間くらい寝たきりで動けなくて、しゃべるときも痛かった」とケガの詳細を明かした。2月末に男児の出産を控える妻で歌手の林明日香も驚く痛がりようだったという。

 M-1欠場を決めたときから、大みそかのミルコ戦を照準に切り替えたことで回復につながった。「それまでは痛くても練習をやったりしてたが、(M-1キャンセルで)しっかり休んだ。10日間くらいはまったくやらなかった」とした。

 ミルコ戦にはベルト奪回もかかる。「やっぱり1番じゃないと気が済まないところがある。IGFの中でベルトを持って幅を利かせたい」とニヤリ。「再び私の勝利となる」というミルコのコメントに対し、「『次は分からないぜ!』とか『(自分が)負ける』という人はいない。まあ、勝つのは1人。最初から勝つつもりでいるし、勝ちます」と返した。

 また、ミルコ戦以降については、大みそかに出場するジョシュ・バーネット戦を希望。「活躍してるし、すごく強い。チャンスがあればぜひ試合がしたい」とした。立会人として来日し、復帰意思を明かしたヴァンダレイ・シウバについては対戦希望はないとした。

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