山中V7防衛 連続KO防衛は止まる

2回、スリヤン・ソールンビサイに神の左をヒットさせる山中慎介(左)=代々木第2体育館(撮影・三好信也 北野将市)
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 「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(22日、代々木第二体育館)

 王者・山中慎介(32)=帝拳=が挑戦者の同級1位スリヤン・ソールンビサイ(25)=タイ=を3-0の判定で下し、7度目の防衛を果たした。

 また、山中の連続KO防衛は5で止まり、元ライトフライ級王者の具志堅用高氏の持つ6連続KO防衛の記録には並べなかった。

 試合後の山中は「KOできなくてごめんなさい。(判定防衛は)中盤以降、冷静に戦えた結果だと思う」などと話した。

 山中は序盤、前へ出るスリヤンのパンチに防戦気味。4回を終わって3人のジャッジは一人が37-39でスリヤンを上、二人が38-38の同ポイントにした。

 5回以降は山中が右のリードから得意の左を繰り出した。7回終了間際には左のストレートでダウンを奪い、カウントの途中でゴングが鳴った。8回は山中が主導権を握り、またも終了間際にコンビネーションからの左ストレートで顔面をとらえ2度目のダウン。未だKO負けのないスリヤンは何とかこらえてゴングに救われた。

 9回は劣勢のスリヤンが反則で減点1を宣告され、その直後に山中の左ボディーで、この試合3度目のダウン。スリヤンはここも立ち上がって抵抗した。10回は山中もパンチが減ってきっ抗した状態。11回は山中の左にぐらつきながらも、スリヤンのパンチが山中のあごをとらえるシーンもあった。そして最終12回、スリヤンが捨て身ともいえる攻撃を見せると、山中も連打で応戦し、そのまま終了のゴングが鳴った。

 山中は2011年11月、王座決定戦でクリスチャン・エスキベルを下し、王座を獲得。12年4月にビック・ダルチニャン(豪州)を判定で下し、初防衛を果たすと、同年11月にトマス・ロハス(メキシコ)を7回KOで破った2度目の防衛から、今年4月にシュテファーヌ・ジャモエ(ベルギー)を9回TKOで下した6度目の防衛まで5連続KOで勝利してきた。

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