興毅が帰国 ヒヤリング「当然出ます」

 ボクシングの元3階級王者、亀田興毅が15日、成田着の航空機で帰国した。興毅は、米ラスベガスでWBO世界バンタム級王座の2度目の防衛に成功した弟の和毅のセコンドを務めた。

 弟の快挙に喜んだのもつかの間、今度は自身に大仕事が待っている。UNITEDジム(三好渥義会長)への移籍承認を保留している日本ボクシングコミッション(JBC)からのヒアリングだ。

 到着口に姿を見せた興毅は硬い表情のまま足早に迎えの車に乗り込んだ。ヒアリングについて聞かれると「そんなん当然出ますよ。呼ばれてるんやから」と短く答えた。

 渡米中に行われた資格審査委員会は、同ジムへの移籍の経緯や、亀田サイドをコントロールできるジムかどうかが不明として興毅と三好会長を呼んで話を聞き、同委員会で再審議する。

 JBCは亀田兄弟が日本のリングに復帰するための条件として、今年2月に下した処分を完全に受け入れ、JBCのルールに従うことという“全面降伏”を求めている。

 この日、興毅を出迎えた関係者は「日本で試合をする以上はJBCの方の言うことには従う姿勢です」と話した。

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