力道山息子と孫が親子対決

8・11新木場で初対決が決まった百田光雄(右)と力の親子
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 メビウスwithリキエンタープライズの8・11新木場1stRING大会で、故力道山の二男・百田光雄(65)と力道山の孫で昨年12月にデビューした百田の長男・力(32)が初のシングル対決を行うことが20日、分かった。百田親子が決戦の場となる新木場1stで会見し、発表した。百田が得意とする第1試合、異例の時間無制限一本勝負で激突する。

 力道山の遺伝子継承マッチが実現することになった。父の百田は「力はデビューから約10試合こなした。中だるみじゃないけど、デビューしたんだという(安どの)気持ちが出ている。本人はそんな気はないかもしれないが、周囲からはそう見える。ここでプロレスの厳しさをきっちり教えたい」と“愛のムチ”を宣言。

 力は「試合を重ねて、技術的に身につけたものはあるけど、試合で出し切れていない。最初の試合(昨年12月16日)は納得できたけど…。相手が父なんで、やってきたことをすべて出せるように。今の自分でどれだけ通じるか分からないが、ぶつけたい」と意気込みを明かした。

 息子にとって転機となる一戦にしたいという百田は「ほかの先輩選手には気をつかうけど、オレにはガンガン来る。(飛躍への)きっかけになれば。激しい試合になると思う。中途半端に攻撃されたら、ボコボコにいっちゃう。お客さんが親子でこれだけやるんだと言われるくらいやりたい」と力を込めた。19日に対戦決定の報告を受けた力は「父さんと小橋(建太)選手がやったときにチョップで胸が赤くなったけど、そのとき以上に行くから」と宣戦布告したという。

 「力道山さんが存命なら、どちらの味方?」と聞かれた百田は「息子より孫がかわいいっていうから、親父は“おい、力、行け~”っていうかもね。(8月の)お盆前に帰って来るかな」と笑顔でコメント。また、自身に置き換えた場合の父との対決については「それは無理。亡くなるまでそばによることもできなかった。目を見られると、オレだけじゃなくて、馬場さんや猪木さんも体がクッとなった(伸びた)もん」と苦笑した。また、(そもそも)父親が生きてたら、レスラーになってない。やらせなかったと思う。(身長が)185センチくらいあるなら、させたい気持ちはあったろうけど」と語った。

 日本マット界の親子対決は過去に06年11月11日・新宿FACEのグラン浜田対浜田文子、13年12月4日の後楽園ホールでのエル・パンテーラ対エル・イホ・デル・パンテーラなどが行われている。

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