イチロー、メジャー通算2943安打

 「ドジャース3-6マーリンズ」(26日、ロサンゼルス)

 マーリンズのイチロー外野手(42)はドジャース戦の八回に代打で途中出場し、左前打。4試合ぶりの打席でメジャー通算2943安打とし、歴代33位のフランク・ロビンソンに並んだ。守備には就かず、1打数1安打で打率を・400(20打数8安打)。チームは今季初の3連勝を果たした。

 見送ればボール。ホームベースの外を通過しようとする127キロスライダーを鋭く振り抜いた。敵地ファンの拍手と歓声、そして、小さなブーイングを受けながら入った打席。イチローがライナー性の打球を左前へ運ぶと、敵地に再び、拍手と歓声、指笛が起こった。

 22日(同23日)のジャイアンツ戦に代打で起用されて以来となる打席は、3点リードの八回2死一塁の場面だった。マウンド上には右横手投げのコールマン。過去の対戦成績3打数2安打と相性はいい。

 ところが、初球、見送った外角高め、143キロ速球をストライクとコールされた。ボールにも見えた厳しい判定。そこからイチローが積極的にバットを振っていく。2球目、足首付近のスライダーは完全なボール球だったが、ファウルにして追い込まれる。3球目は外角高めに大きく外れてカウント1-2。4球目は2球目と似た軌道のスライダーだったが、ここでも見送ることなく打って出るが、右翼線近くのファウル。5球目、高めの142キロ直球にバットを折られて、三たびファウル。6球目で快音を響かせた。

 悪球打ちは健在だった。ストライクゾーンの外の球でも積極的に振って行けるのは、巧みなバットコントロールがあってこそ。開幕からの連続無三振打席はメジャー自己ベストを更新する「22」。ここまで60スイング(バント除く)して空振りしたのはたった2回(同)。これらのデータがイチローの状態のよさを如実に物語っている。

 試合後のマーリンズのクラブハウス。親指を立てる“サムズアップ”のポーズで笑みを浮かべたのはマッティングリー監督だ。殿堂入り選手のF・ロビンソンの記録に並ぶ通算2943安打。「それはうれしいことだね。イチローの守備と攻撃はチームとって貴重な存在だ」と話した。

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