マエケン カープへの熱い思い吐露

 広島から米大リーグ、ドジャースに移籍する前田健太投手(27)が、31日放送のNHK「サンデースポーツ」に出演。9年間在籍したカープへの熱い思いを吐露した。

 インタビューでは、7日に本拠地ドジャースタジアムで入団会見した際の映像が流れた。「広島東洋カープから来た前田健太です」とあいさつ。それを見ながら、前田は「本当に変えたいと僕は思ってたんで」と語り始めた。

 前田は06年高校生ドラフトで単独1位指名を受けて入団。当時を「どっちかというと、みんな怖かったと思うんですよ。昔のイメージが強くて練習が厳しくて近寄りがたい存在だったので」と振り返った。球場には年配の男性がおらず、若い女性はいなかったという。

 「やっぱり若い年齢の人に球場に足を運んでもらいたいと思いました」。もう一つ変えたいと思ったのは、負けて当たり前という雰囲気だったという。「それがすごく悔しかった。自分のいるチームが弱いと思われるのがイヤだったので強くなりたいと思ってましたし、全国でカープの名前を知ってもらいたいと思ってメディアにたくさん出ることを心掛けてました」

 エースの球場内外での奮闘もあり、チームが強くなるにしたがって人気は全国区になり「カープ女子」の言葉も生まれた。前田は「僕の力だけじゃないと思いますけど」と前置きしながら「やり遂げたというか目標にしたことが少しずつ達成できたんで、それは良かったなと思います」と充実感を漂わせた。

 愛するカープを離れての挑戦だが、戻ることは考えていないと強調した。「とにかく向こうで勝負して、向こうで終わってもいいぐらいの覚悟で行きたい。たくさんのファンの人にもらった声援はなくなることはないんで。僕は広島東洋カープから来た前田健太だと思って、そのプライドっていうものを持ちながら向こうでも投げていきたいなと思います」。あふれるほどのカープ愛を支えに、メジャーでの戦いに挑む。

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