イチロー 復帰の若きエースを絶賛
「マーリンズ5-4ジャイアンツ」(2日、マイアミ)
マーリンズのイチロー外野手(41)は「7番・右翼」で出場し、2打数無安打2四球。19日のレッズ戦から12試合連続(代打7試合を含む)ヒットがなく、自己ワーストタイの25打席連続無安打(3四球、2犠打含む)となった。打率は・258。試合は、右肘じん帯再建手術を乗り越え、1年2カ月ぶりにマウンドに立ったホゼ・フェルナンデス投手(22)が6回3失点で復活星。チームを3連勝に導いた。
ライトの守備位置から若きエースが投じた89球を見守った。「雰囲気あるんじゃないですか。振る舞いも含めてフェリックスっぽいよね。自信にあふれてる感じがする」。マリナーズ時代の同僚で、今やメジャーを代表する右腕に成長したF・ヘルナンデスの名前を口にしながら、イチローは「後ろで守っていて頼もしい感じがする」とも言った。
投げてはクオリティスタート。打っては五回に逆転の口火を切る本塁打。大きな注目を集めた一戦で、文字通り、投打に渡る活躍を見せた。「明らかに空気が違う。スターの雰囲気をもっている」と、イチローの口をつくのは賞賛の言葉ばかりだった。
イチローにとってマーリンズは新天地。フェルナンデスとはポジションも世代も違ったが、2月のキャンプ時からよく話した。
「キューバ(生まれ)っていうのは大きい。僕のことをよく(テレビで)見てたみたいだから」。
現にフェルナンデスは、米メディアのインタビューに対し「キューバではイチローは神のような存在です」とコメントしている。2人が初めて同じフィールドに立った試合。22歳の若者を語るイチローの表情は柔らかかった。