イチロー、マーリンズと基本合意

 ヤンキースからフリーエージェント(FA)になっていたイチロー外野手(41)が、マーリンズと1年契約で基本合意したことが23日(日本時間24日)までに分かった。

 大リーグ関係者の話を総合すると、年俸は150万ドル以上(約2億円)とみられる。現在、出来高など、諸条件の詳細を詰めており、週明けにも正式発表されるという。イチローに関してはマーリンズのほか、オリオールズやブレーブスなどが興味を示していた。

 昨季のマーリンズの外野陣は、今オフに13年3億2500万ドル(約385億円)で契約延長したスタントン(25)が右翼、ゴールドグラブ賞を受賞したイェリッチ(23)が左翼、オズナ(24)が中堅。米メディアはイチローを「第4外野手」としてみているが、スタントン以外の2選手はメジャー経験が2年以下とあってイチローがレギュラーの座を奪い取る可能性はある。

 ナショナル・リーグ東地区に属するマーリンズは93年に創設。過去22年で勝ち越したシーズンは6度しかないが、97年と03年にワールドチャンピオンになっている。昨季は同地区4位の77勝85敗で5年連続負け越し。今オフは12年ぶりのプレーオフ進出を目指し、先発陣や一塁、三塁などを強化した。

 イチローはここまでメジャー通算2844安打を記録しており、大台まであと156本。日米通算4122安打はメジャー歴代2位のカッブの4191安打まであと69本、同1位のローズの4256安打まで134本としている。

 球団初の日本人選手となるイチローにとってはメジャー15年目で初のナ・リーグ球団。オリックスとマリナーズでつけていた背番号「51」は空いており、新天地で選ぶ番号も注目される。

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