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イチロー職人技マルチ「目指してる形」

2014年9月21日

試合前のフィールドでブルージェイズ・川崎と握手するヤンキース・イチロー(右)=ニューヨーク・ヤンキースタジアム

試合前のフィールドでブルージェイズ・川崎と握手するヤンキース・イチロー(右)=ニューヨーク・ヤンキースタジアム

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 フワリと上がった打球がポトリと落ちた。この日、イチローが記録したヒットはいずれも遊撃手と外野手の間に落とす技あり打だった。

 1本目は遊撃手、左翼手、中堅手の間に落ちる打球。2本目は遊撃手のグラブをかすめて中堅手の前に落ちる打球。試合後のイチローはまるでゴルフの解説でもするかのように「(1本目と)同じように2本目も行ってれば狙いどおりですね。2つ目はショートの届く位置だったから1本目は理想的ですね」と振り返った。

 内角球をバットの芯ではなく、根っこでとらえてヒットにする技術。「僕が22、3歳ぐらいからやっていることだからね。追い込まれてからのインサイドをショートの上(後方)にもっていく、っていうのは。それさえできていればいろんなことがカバーできる、という技術だから。特別なことじゃない。ずーっとやってきたことで、僕が目指している形ですよ」。日米通算23年目のシーズン。長い年月をかけて練り上げた職人の技で通算安打を4115本とした。

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