滋賀学園の馬越が快音連発

 第88回センバツ高校野球の甲子園練習が16日、甲子園球場で行われ、滋賀学園の主砲・馬越大地内野手(3年)が、自慢の“ヘリコプター打法”を聖地で披露した。

 高く構えたバットを頭上でクルクルと回してタイミングを取る馬越。特徴的な構えから、シート打撃では外野の間を抜く鋭い打球を連発した。

 不振に苦しんでいた昨秋県大会中、試行錯誤の末に導入。「タイミングが取りやすくなった」と復調し、秋の公式戦は3本塁打、16打点でチームの2冠王になった。チームメートが“ヘリコプター打法”と命名。「面白い名前をつけてくれたなと思います」と、お気に入りだ。

 178センチ、90キロのどっしりとした体形。この日のシート打撃では、打撃投手の投球が体を直撃したが痛い顔も見せず、なんとそのまま左脇で挟んでみせた。「あんなのは初めてです」と照れ笑いした馬越。バリー・ボンズがあこがれというスラッガーは「小さい頃からの夢だった甲子園に来られてうれしい。プレッシャーを楽しめるようにやりたい」と、大暴れを誓った。

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