宇多田、亡き母、出産、子育てを語る

 歌手の宇多田ヒカル(33)がファンからの質問に答えるツイッターの特別企画「#ヒカルパイセンに聞け」の第2弾を実施。3年前に亡くなった母への思い、子供を産むに至った心境、さらには「日本にはもっと子供を育てやすい社会環境が必要」と感じていることなど、偽らざる率直な思いを明かし、反響が広がっている。

 「子供の頃は何に憧れてましたか?」に「灯台」、「ヒッキーの最高の至福飯は、何ですか??」に「納豆と発芽玄米と、あまりしょっぱくないみそ汁と、なにか酸っぱいものがあったら最高に幸せだぜ。」などと宇多田らしさ全開だった第2弾の「パイセンに聞け」。中でも印象的だったのは、“母と子”に関する発言だった。

 昨年6月末にイタリア人男性との間に第1子となる長男を出産した宇多田。「結婚しているのに主人のこどもを欲しいと思えなくて悩んでいます。ヒカルパイセンは子どもを授かるのは怖くはなかったですか?」という質問に、「なぜかすげー怖いからこそ、出来るものならやってみたほうがいいと思ったんだぜ。」と未知なる出産にのぞんだ心境を告白した。

 「今の日本に、あるいは世界に必要なものは何だと思いますか?」という問いには「日本は、もっと子どもを育てやすい社会環境が必要だと思うぜ。」と回答。日本の子育て問題にも言及した。

 また、こんな質問もあった。

 「私はヒカルパイセンのお母さまと恐らく似た病気を持っていますが、昨年出産しました。今後育てていく中で、私も自分の子に悪魔の子だなどと言ってしまいそうで不安です。アドバイスを頂けたら嬉しいです。」

 宇多田の母で歌手だった藤圭子さんは13年8月に自殺。翌9月に宇多田はツイッターで「光(※宇多田の本名)は天使だ、と言われたり、悪魔の子だ、私の子じゃない、と言われたり、色々大変なこともあった」と母との思い出を告白した上で、「どんな時も私を愛してくれて、良い母親であろうといつも頑張ってくれてたんだなと今になってわかる」と追悼ツイート。「今後、精神障害に苦しむ人やその家族のサポートになることを何かしたい」と打ち明けていた。

 質問女性はこのツイートを読んだと思われ、宇多田は「どんな親子の間にも、大事なことがうまく伝わらなかったり、傷つけ合ってしまうことはあるだろうし。正しい母子関係なんて無いから、自分に出来ることをすればいいんじゃねーかな。」とコメントを寄せている。

 母の死から3年。宇多田は母となり、日本から遠く離れたロンドンで親子3人、穏やかな生活を営みながら、音楽活動を再開させている。

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