タレントの伊集院光が、仕事から帰宅する際に乗ったタクシーのドライバーが名前を知る元プロ野球選手で、根っからのプロ野球ファンとして興奮して会話した楽しい体験を１７日、ブログで伝えた。

　仕事を終えた伊集院は１５日の夜、疲れ切った体で赤羽駅からタクシーに乗り込んだ。

　家まで眠ろうかとふと乗務員証を見ると、見覚えのある名前が。それもかなり珍しい名字だった。

　すると、運転手さんの方から「失礼ですけど、伊集院光さんですよね。ラジオ聞かせてもらってます」と声を掛けてきた。

　これに対して伊集院も「失礼ですけど、元プロ野球選手の○○さんですよね？」と尋ねてみた。運転手さんは「え？僕のこと知ってるんですか？」と驚いた。

　彼は有名選手ではなく、「代打で結構見かける」程度。「スポーツ新聞に『ドラフト外の小兵選手が一軍定着』みたいな記事で取り上げられていた記憶もある」という、普通の野球ファンならあまり記憶に残していない選手だったようだ。

　しかし、伊集院は興奮した。「プロ野球を辞めた後は苦労なさったこと、その時期は野球が好きじゃなくなったこと　○○選手が同じ球団に入ってきた時は『やばい』と思ったこと　活躍しないですぐに帰国した外国人選手のこと　野球がやっぱり好きだったと思い出したこと」、そして「お客さんに気づかれることはあまりないってこと」などを「さながらインタビュー取材の様相で」聞き取った。

　家に帰ってからも、伊集院は夫人にその出会いを興奮気味に話した。

　「僕にとって『プロ野球選手』とはそういうものだ」。伊集院にも、そしてその運転手さんにとっても、それは素晴らしい時間だったようだ。