清原被告、涙、涙、涙…の初公判
覚せい剤取締法違反(使用など)の罪で起訴された元プロ野球選手、清原和博被告(48)の初公判が、17日午後1時30分から東京地裁で開かれ、検察側は「釈明の余地はない」などとして同被告に懲役二年六月を求刑した。同被告は父の手紙が読み上げられた時から親友の野球評論家・佐々木主浩氏(48)の証言、被告人質問での懺悔に至るまで、何度も涙を流して初公判を終えた。
法廷に現れた清原被告は、紺のスーツに白シャツ、青いネクタイ姿。やや長めの髪は黒く、顎ひげは剃っていた。体型はあまり変わっていないようだった。
冒頭陳述に続いて、弁護側から、狭心症を患っている父・洋文さんの書いた手紙が読み上げられた。
洋文さんは「失った信頼を取り戻すのは難しい。想像以上につらいことになるでしょう。しかし絶対に薬に負けない環境を整えたい」と、情状を訴えた。清原被告は涙を流して聴き入った。
また、親戚からの「番長というイメージとは違って優しい。障がい者支援活動にも従事していた」などと書いた手紙も読み上げられ、その中で、清原被告を幼い頃から見守ってきた地元岸和田の人たち480人が「清原和博君の更生を支援する会」を結成し、情状を求める嘆願書を提出したことも紹介された。
そして、佐々木氏が弁護側の情状証人として出廷した。
佐々木氏は清原被告の人柄を好意的に説明し、「彼と相談して、ボランティアなどで再スタートに貢献したい」と、支援の手を差し伸べた。そんな佐々木氏の証言を聞きながら、清原被告は何度も涙をぬぐった。
その後、清原被告は被告人質問に立ち、「本当に情けない。失望し、怒りもあるだろう。プロを目指す少年たちに申し訳ない。野球界を裏切ることになり、本当に申し訳ない」と、ここでも声を詰まらせながら話した。
閉廷する際、佐々木氏が被告人席の後ろを通って退席しようとしたところ、清原被告が立ち上がって握手を求め、佐々木氏もこれに応じる場面もあった。
