ヒカシューから抗議で楽曲タイトル変更

 ヒップホップユニット「水曜日のカンパネラ」が13年に発表した楽曲『ヒカシュー』が、ロックバンド「ヒカシュー」からタイトル変更を求められ、『名無しの権兵衛』に変更したことを9日、公式ホームページ(HP)で明らかにした。ヒカシュー側も同日、公式ブログで要請が受け入れられ、楽曲名が変更されたことを報告した。

 ヒカシューはブログで「曲名として『ヒカシュー』を使用している件に関し、すこしばかり憤りを感じていました。同じ業態そしてジャンル、メディアも近接しているにも関わらず、彼らから何の相談もなく」と、-カンパネラが楽曲発表の前に同バンドに連絡がなかったことを報告。

 「その楽曲も音楽を聞く限りヒカシューとは関係がないようです。ただ、ヒカシューという名前はかなり特殊でオリジナルものです。結成40年近く使っていますが、類例はほぼ見当たりません」と楽曲がバンド名から着想された疑いが強いことを主張した。

 その上で4月7日に、-カンパネラが所属するつばさレコーズにタイトルの変更を正式に要請したことを明かし、「その後の対応や態度によっては、使用を許諾する気持ちもありましたが、水曜日のカンパネラ側にはタイトルに大きなこだわりもないらしく、経緯は省きますが、タイトルの変更を早急にするということで、話がつきました」と説明した。

 一方、カンパネラもHPで、「ヒカシュー」からの要請を受け「名無しの権兵衛」に変更したことを報告。その理由をバンド「同じ名称のため、誤認混同を避けるため、双方の立場を考えた上で決断致しました」と説明している。なお同曲の歌詞に「ヒカシュー」という言葉は登場しない。

 -カンパネラは、女性ボーカルのコムアイ(23)を中心に結成され、13年にミニアルバム「クロールと逆上がり」でデビュー。「ヒカシュー」は同アルバムの1曲。コムアイは、フジ系「ワイドナショー」にコメンテーターで出演している。

 ヒカシューは1978年にボーカルの巻上公一を中心に結成、ニューウェーブやテクノ、民族音楽など幅広いジャンルを融合したロックバンドとして30年以上、一線で活動をしている。

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