野球評論家の野村克也氏（８０）が１４日、大阪市内で関西テレビのスポーツトーク番組「イキザマＪＡＰＡＮ」（１７日前８・３０、関西ローカル）の収録に参加した。

　金本体制となり、期待を集める阪神。ＭＣの小藪千豊（４２）から、金本知憲監督の「超変革」について聞かれた野村氏は「（金本監督は）存在感を出し過ぎる。新人監督にありがちで前に出過ぎる。六回までは選手のもの」といきなりダメ出しした。

　さらに自身の監督時代の秘話も披露。弱小球団を常勝チームへと生まれ変わらせる秘けつ、チーム作りに大切な要素や金本監督への不安要素なども赤裸々に明かした。

　平田勝男チーフコーチが金本阪神の裏側を語るＶＴＲコーナーでは、野村氏は「金本と僕は正反対。精神力が大事なのは分かるが、野球っていうのはどう考えても頭のスポーツ」と再びバッサリ。

　しかし、ビビる大木から「金本監督も最近、ボヤきが漏れてきていますね」と言われると「ボヤくのは非常にいい。それだけ理想を持っているってことでしょ」とお褒めの言葉も飛び出した。

　小藪から「阪神の監督をもう一度」とお願いされると、野村氏は「阪神で３年監督をやったけど、２度とやりたくない」と即答するなど、最後まで野村節がさく裂していた。