本木雅弘が最優秀助演男優賞

 第39回日本アカデミー賞授賞式が4日、都内で開かれ、「日本のいちばん長い日」に出演した俳優の本木雅弘(50)が最優秀助演男優賞に輝いた。

 本木は第16回に「シコふんじゃった」で、32回に「おくりびと」で最優秀主演男優賞を獲得しているが、助演での受賞は初めて。穏やかな笑顔で壇上に上った本木は「原田監督からオファーをいただいて、そのささやかな入り口からこんなありがたいことが起こるとは、撮影中は想像もしていませんでした」と感謝を口にした。

 司会の宮沢りえ(42)とは、お茶のテレビCMで共演している間柄。宮沢から「ちょこちょこお会いするんですけど、会うたびにヘアが違ったり、肉体もとてもおやせになったりとか…。ビジュアルはご自分で大事にされるんですか?それとも求められたもの?」と問われると、「自分の内から出てくるものをつかむのにすごく時間がかかるので、先に体裁を整えるというか、逆に器の形を変えるとそこに心が入ってくるという気がして…。つい先に形を整えてしまいます。でも、そこから醸し出すものが何かのたたずまいに繋がると信じています」と、名優らしくこだわりを語った。

 この日は優秀主演女優賞を獲得した、義母の女優・樹木希林(73)も出席。今作も演技に悩んで樹木に助言を求めたといい、「樹木さんの助言というのは、自分にとっては正直、苦しいときの義母頼みで、神ぐらいな力がありまして…。深く理由を語ったりはしないんですけど、常に救いになるというところがある」と話した。

 頼れる義母を「なくてはならない存在なので、ぜひまだまだ長生きしてもらいたいと思います」と持ち上げた本木。“神格化”された樹木は「とにかく一家の主で生活がかかっているので、仕事してもらわないと。黙っていると何年もしないので、すごく不安になりました」と切り返して、会場の笑いを誘った。

 今作では昭和天皇という、演技力に加えプレッシャーに耐える精神力も必要な役どころを熱演した。オファーを受けた当時の心境を「少しではなく…悩みました。相当プレッシャーですし、失敗したらその先またどうなのかなと考えるところもありました」という。それでも「つい力んでしまうお芝居をしてしまうタイプですが、50代を迎えまして、何となくいい意味で物事のとらえ方が、肩の力が抜けていきそうな気配がしています」と、今後のさらなる進化もうかがわせた。

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