号泣元県議 フジ取材を後付け理由に

 政務活動費をだまし取ったとして詐欺罪などに問われた、“号泣県議”こと元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)の第2回公判が22日午後、神戸地裁(佐茂剛裁判長)で開かれた。騒動発覚直後から極端にマスコミを敵視する野々村被告が突然「平成27年2月18日に、フジテレビの『Mr.サンデー』の○○ディレクターに暴行、不快行為を受けた」と実名を挙げて主張する一幕があった。

 検察官が被告人質問で、2014(平成26)年秋に兵庫県警の取り調べを受けた際、行き先が兵庫県警本部から別の場所に変わったことを尋ねた。野々村被告は変更後の場所について「篠山留置場です」と答えた。

 行き先が変わった理由について検察官は同被告に、県警本部に集まっているマスコミを避けるよう同被告が求めたのではと質問。同被告は「記憶にない」としながらも、フジテレビ「Mr.サンデー」の取材の件を挙げ、「マスコミに対して異常な恐怖心がありました」と主張した。

 フジテレビに自宅近くで直撃取材を受けた際の話をしたとみられるが、検察官が冷静な声で「取り調べと、『Mr.サンデー』、どっちが先ですか?」と問うと、野々村被告は「警察(取り調べ)が先です…」。フジテレビにとっては“後付け理由”として使われた格好となった。

 この日は前回1月26日の初公判に続き検察、弁護側双方による被告人質問が行われた。肝心の政活費に関する質問には、引き続き「記憶がない」「分からない」を大連発したが、記憶が鮮明であることも自ら明らかにした。

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