長瀬主演映画 バス事故配慮し公開延期

 TOKIOの長瀬智也(37)が主演の映画「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」(宮藤官九郎監督・脚本)の公開延期が20日、発表された。作中にバス事故のシーンがあり、15日未明に発生したスキーバスの事故を思い起こさせることが理由としている。当初は2月6日に全国映画館での上映を予定していたが、新たな公開時期は未定。

 コメディータッチで地獄を描く作品で、修学旅行中の男子高校生がバス事故にあい、地獄に落ちてしまうところからストーリーが展開する。シリアスな内容ではないが、崖からバスが落ちるという点が15日の事故と類似している。

 製作委員会の幹事であるアスミック・エースと東宝が、公開延期の理由について、「本作品のシーンの一部ではありますが、先般のスキーバス転落事故を想起させる可能性がございますので、このような判断をさせていただきました」と説明した。

 また、アスミック・エースは「具体的にクレームがきているわけではないが、昨日(19日)、製作委員会の緊急会議を開き、判断した。昨日から今日にかけてキャストや劇場に連絡している」とした。同社配給の作品では、「のぼうの城」が、作中に水攻めのシーンがあり、東日本大震災の津波被害を考慮し約1年間上映を延期した(11年9月から12年11月)例がある。

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