大阪市の橋下徹市長（４６）＝大阪維新の会代表＝が２６日、大阪市役所に登庁し、大阪維新が２２日の大阪ダブル選挙で圧勝を飾って以降、初めて取材会見を開いた。

　圧勝劇に「投票してくださった全ての皆さん、ありがとうございました」と感謝。１２月１８日の任期満了を持っての政界引退後に自由を謳歌することを宣言したが、オファー殺到が予想されるタレント業について「そんなの無理でしょ。（オファーも）ないです」と一抹の不安？を語り「自分探しの旅にでも出ようかな」と笑わせた。

　引退後については、来年以降の国政進出説も浮上しているが「そんなの知りませんよ。１２月１９日からは私人です。なにをやろうがもう自由です。うれしいですよね」と笑顔で語った橋下氏。

　ただ、かつてのタレント弁護士としての活動については「そんなの無理でしょ。こんだけテレビとケンカして、腹立ってる人多いと思いますよ。政治家しゃべりになってるし、そもそも政治家として色がついてしまって、局も嫌がるでしょ」と述べた。

　ＮＨＫ紅白歌合戦の審査員オファーも「まったくないです」と話し、自宅では「うちの子どもが『無職になった、無職になった』と言うもんですから、ちょっと色々考えないと」と頭をかいた。

　「なにをしようかなと思ってね。自分探しの旅にでも出ようか。飲食（店経営）とかどうなんですかね」と笑わせた。

　もっとも、タレント業に消極的なのかと問われると「そんなことはないですよ。仕事ですし」と返し、タレント活動については、かつて所属し、現在も顧問弁護士を務める芸能事務所・タイタンの太田光代社長に「僕は専門外なので、お任せします」と依頼したことを明かした。それでも「こんだけテレビとやり合ったし、自分が一番よく分かってますよ」とどこか不安そうだった。