藤本義一さん未発表作収録の単行本発表
2012年10月30日に他界した直木賞作家でタレントの藤本義一さん(享年79)をしのぶ「蟻君忌(ありんこき)」が命日の30日、大阪市内で開かれた。第1部で新設された「第1回藤本義一文学賞」授賞式が行われ、受賞作9編を掲載した12月発売予定の単行本「第1回藤本義一文学賞」(たる出版)に藤本さんの未発表作「樹になりたい僕」が収録されていることが発表された。
同作は次女でアーティストのフジモト芽子さん(51)が藤本さんの遺品を整理中に自宅の寝室で偶然発見。今回の受賞作本に収録することになった。芽子さんは「いいタイミングで世に出すことができて、本人も喜んでいると思う。本になって、皆さまに見ていただける機会ができて本当にうれしい」と喜んだ。第2回以降の受賞作本には、絶版になっている藤本さんの作品の収録を検討しているという。
3回目となった「蟻君忌」には生前の藤本さんと親交が深く、「藤本義一文学賞」の審査員も務めた落語家・桂文枝(72)、俳優・大村崑(83)ら約120人が出席。今年はロック歌手・内田裕也(75)がサプライズで登壇した。
「第1回藤本義一文学賞」は1000超の応募作の中から、大阪府豊中市の井須はるよさん(84)の「秋霖(しゅうりん)」が最優秀賞に選ばれた。
