百田氏 安保法案で熱弁も発言打ち切り

 作家・百田尚樹氏が21日、TOKYO MX「5時に夢中!」に出演。安保法案について「賛成」と明言した上で、「あれは戦争抑止法案」と熱く持論を展開。中国と名指しはしなかったが「日本のすぐ近くの国、すごく危険な国がある」と熱弁をふるい始めたところで、MCのふかわりょうから「お時間になりました」と発言を打ち切られた。

 6月の「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」という発言に対し、琉球新報と沖縄タイムスの2紙がそれぞれのホームページで共同抗議声明を掲載する騒動となった百田氏。地上波のテレビに久々に出演した百田氏は、番組冒頭、「度胸ありますね~、私を今、地上波で使うとは」と自虐的に笑った。

 話題の新聞記事を取り上げるコーナーでは、“芸能人が『安保反対』の大合唱”との記事についての意見を求められ、「え~、これ、しゃべってええのかな~」と嬉しそうに腕まくり。「ぼくはもう、安保法制賛成です。大手のマスコミが…まあ名前出すのはやめておきますが、“戦争法案”(と言っているが)なんてとんでもない。あれは“戦争抑止法案”なんですね」と早口でまくしたてた。

 ここで「ぼくに1分ください」と発言は熱を帯び、「小さな国が自国の軍事力だけでは大国に対抗できないという時は…」と切り出し、NATO(北大西洋条約機構)に言及。「ある国がNATOの加盟国1国を侵略すると、加盟国全部を敵に回さなあかん。これはすごい戦争抑止力」などと力説した。

 さらに「世界中の国が軍事同盟結んでるんです」と話し、「日本もそれ(軍事同盟)をしようかと。日本のすぐ近くの国、すごい危険な国がある。どんどんこの何十年か侵略してね。例えば、尖閣(諸島)も取る、と言ってる。こんなこと言うたらどこの国か分かってしまいますけども。沖縄も取る、と言っている。実際に領海侵犯…」と口にしたところで、ふかわが「お時間となりました」と“時間切れ”を宣告した。

 すでにこの時点で1分55秒が経過しており、中国の話題で打ち切りとなった。

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