又吉 芥川賞贈呈式、兼業を改めて明言
「第153回芥川賞・直木賞」の贈呈式が21日、都内のホテルで行われ、「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹が出席。単行本の累計発行部数が239万部に達するなど、大ベストセラーとなっていることに「普段は小説読まない、なかなか手に取る機会がないという人がそれだけいたというのがうれしかったです」と反響の大きさに驚くとともに感謝の言葉を述べた。贈呈式後のパーティには相方の綾部祐二、又吉と同居生活を送るパンサー・向井慧とジューシーズ・児玉智洋、平成ノブシコブシの2人らが出席し、祝った。
薄いグレー系のダブルのジャケット、濃いグレーのネクタイ、くるぶしが見えるくらいの9分丈のパンツで贈呈式に登場した又吉は、恐縮した様子で「えー、すみません」と第一声。
芥川賞の候補となった時から「『次どうすんねん』と。『すごいプレッシャー感じるでしょ』と言われて。最初の何日からゲエ吐きそうでしたけど」と振り返り、「そもそも仕事がなかったときが長かったので、表現する場所を与えてもらってるので、うれしく思ってます。芥川賞をもらって次に書かないのは失礼。面白いものを書きたい。皆さんに読んでもらって、率直な感想もらえると励みになります。ありがとうございます」と受賞への感謝と次作への意欲を語った。
また、受賞後も「芸人と作家」どちらの道を進むか聞かれることが多いことを明かし、「芸人100%でいきます、それ以外で文章書きます、というのは、どっちが上ではなくて、どっちも僕には必要と考えてます」と改めて、お笑いと作家の兼業を続けることを明言した。
