デザイナー佐野研二郎氏の東京五輪エンブレムに関する騒動について、演出家でタレントのテリー伊藤が１８日、コメンテーターを務めるＴＢＳ系「ビビット！」（前８・００）で佐野氏が何らかの行動を起こさねば事態が変わらないとの見方を示した。

　テリーは「五輪組織委員会は（五輪エンブレムについて）『これは間違っていない』と言っているが、サントリーのトートバックなどの問題がどんどん出てきて、オリンピック組織委員会が佐野さんを擁護すればするほど一般の人たちの反感を買う可能性がある」と指摘。

　また「日本人全体がこういう癖が付いた問題に対して、素直に今後５年間これを受け入れるかどうか」と世論も重要なポイントとなるとし、問題の長期化を懸念した。

　その上で、五輪組織委員会はプライドがあるために動くことはないだろうと推測。「今後佐野さんが『自分のデザインを使わないでくれ』という可能性はある。佐野さん自身が『皆さんに迷惑をかけたんで辞退させてもらいます』と言えば、話は変わるかもしれない」と事態打破のために、佐野氏が何らかのアクションを起こすべきとした。

　佐野氏考案の東京五輪のエンブレムについてはベルギーの劇場のロゴマークのデザイナー、オリビエ・ドビ氏が「自身のデザインに酷似している」と使用差し止めを求めて提訴している。その後、佐野氏デザインのサントリーのトートバックのデザインに他のデザイン作品のトレースがあったことが明らかになっている。