俳優・阿部サダヲ（４５）が３日、都内でＮＨＫ総合の主演ドラマ「経世済民の男　小林一三」（９月５、１２日、後９・００）の完成会見に登場した。

　小説家志望で落ちこぼれの銀行員だった小林一三氏が、ユニークな手法で阪急電鉄、阪急百貨店や宝塚歌劇団を創設。現在にも通じるビジネスモデルを作り上げた、その人生をモチーフにしたドラマ。

　婚約者がいながら、転勤先の名古屋から大阪に戻る際、新しい奥さんを連れてかえるなど、ハチャメチャな面を併せ持つ設定の小林氏を演じた阿部は「自分に経験がないことも多く面白かった。でも悪いことは、しちゃいけないと思った」と苦笑い。

　劇中では、小林氏が創設した宝塚歌劇団のシンボル・大階段を上り下りするシーンも。「男性が立つことはないので気持ちよかった。すごくいいシーンで楽しくできた」と貴重な経験を振り返っていた。