古田敦也氏「熱闘甲子園」新キャスターに
夏の全国高校野球選手権大会の熱戦を伝えるテレビ朝日・ABC系「熱闘甲子園」のキャストが18日、発表された。昨夏まで3年連続出演していた工藤公康氏のソフトバンク監督就任に伴い、野球解説者の古田敦也氏(49)が新キャスターに就任することになった。
プロ野球では数々の栄光を手にした古田氏だが、兵庫・川西明峰での高校時代には甲子園出場は果たせなかった。「高校球児の真面目に一生懸命頑張っている姿を伝えてくれるとてもいい番組だと思っていたので、キャスターになれたことは非常に光栄です。そして、そんな番組だからこそ責任重大だなとも思っています」と喜びをかみしめた。
現役時代に「一番好きな番組は?」と聞かれて、同番組の名前を答えていたという古田氏は「甲子園に出られなかっただけに思い入れも強いのだと思います」と自己分析。兵庫大会で敗退した高3夏は同郷代表で後にヤクルトでチームメートとなる市尼崎の池山隆寛氏(現ヤクルト2軍コーチ)の活躍を、ライトスタンドで名物かち割り氷を食べながら見ていたという。
これから地方大会を戦う全国の高校球児に向けて「『甲子園に出たい』『負けたくない』『このチームメートと一日でも長く野球をやりたい』といろんな思いを抱いていると思います。そんな皆さんの思いを番組でしっかりとお伝えしたい」とメッセージを送った。
また、視聴者に対しては「ニュースやドラマ、バラエティー番組もすばらしいですが、甲子園には本当のドキュメンタリーがあります!絶対に感動していただけると思います。まだこの番組を見たことがないという人にこそ、この感動をぜひ味わっていただきたい」と熱く訴えた。
テレビ朝日の山本雪乃アナウンサー(23)は2年連続でキャスターを務める。「今年も担当できることを大変光栄に思います。今年も球児の真剣な姿や素顔を“球児のお姉さん”として私なりに伝えます」と抱負。新コンビを組む古田氏については「印象は『とにかくおもしろい人!!!』です。そして、『熱闘甲子園』への愛が本当にある方で、私も負けていられないなという思いです」とライバル心を燃やしていた。