「恋チュン」“踊ってみた”でガッポリ

 音楽CDの年間売り上げランキング以上に、ピンと来る“よく使われた曲”ランキングが20日に発表された。日本音楽著作権協会による「JASRAC賞」で、前年度に配信事業やカラオケ、テレビ・ラジオでの放送、ゲーム・パチンコなどで使用されるごとに徴収される著作権使用料の分配金が最も多かった曲に金賞が与えられる。今年はAKB48による「恋するフォーチュンクッキー」(作詞・秋元康、作曲・伊藤心太郎)が栄冠に輝いた。

 最も使われた曲、ということは最も耳にすることが多かった曲、とも言える。JASRACは「放送事業、CM、なと幅広く利用されたのが大きかった」と分析しているが、その幅広さが、実にバリエーションに富んでいる。

 まずは、テレビ・ラジオでストレートに楽曲として放送される場合。さらに、映像のBGMとしても多く用いられた。テレビCM、イベントのテーマソングとしても、耳にする機会が多かった。

 今や1、2を争う人気メンバーの指原莉乃(現HKT48)が、2013年の選抜総選挙で初の1位をとり、センターとして歌ったことでも知られているが、発売は一昨年の8月だった。それが“昨年使われた曲の1位”になるということは息の長さを証明している。

 JASRACの菅原瑞夫理事長は「恋するフォーチュンクッキーはイニシャル(初動売り上げ)は(集計時期から)過ぎていた。今、(ランクに)入ってくるのは、カラオケや放送収入が大きい」と分析する。さらに、YOUTUBEやニコニコ動画などの動画投稿サイトで人気の「踊ってみた動画」の影響も、同理事長が「動画を出すとなると練習する。それをカラオケでしたりもしますから」と語るように大きい。

 ちなみに、曲冒頭で印象的な、おにぎりを握る動きをする通称「おにぎりダンス」の命名は指原莉乃。とあるコンサートで「おにぎり~!」と勝手に言い始めたのだという。メンバーの柏木由紀は「振り付けのパパイヤ鈴木さんからは『りんごを磨くように』と言われたんです」と裏話を明かす。指原のネーミングセンスが、曲の浸透に貢献していたことになる。

 菅原理事長は、作詞者でAKB48総合プロデューサーの秋元康氏にこうした状況を伝えたところ「とても喜んでいた」とも明かした。JASRAC賞の式典を欠席した秋元氏が寄せた「恋するフォーチュンクッキーはみんなで歌って、みんなで踊れる曲をつくろうというのがコンセプトでした。JASRAC賞の金賞をいただけたということは、それだけ多くの方に、歌って踊っていただけたという証だと思います」というコメントからも、喜びがうかがえる。

 使われた曲=稼いだ曲。最初の売り上げだけではなく、その後も曲として人々に愛され、稼ぐ。作家冥利(みょうり)に尽きる現象と言えるだろう。

 (デイリースポーツ・広川継)

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