俳優の愛川欽也さん（享年８０）の訃報を受け、２人と親交のあった歌手の美川憲一（６８）が１７日、仕事先の鹿児島から帰京した羽田空港で、報道陣の取材に応じ「２人は理想の夫婦だった。支えが無くなって穴が空いたようにならないか（うつみ）宮土理さんが心配」と思いやった。

　妻のうつみ宮土理（７１）とは３５年ほど前の番組共演から、旅行に行くほどに仲良くなり、愛川さんとも食事をする仲だった美川。亡くなったことはこの日の朝、マネジャーから聞かされたという。

　「前日に（神田）うのから『容態が悪いらしい』と電話があって、宮土理さんに電話したけど、お出にならなかった」と唇をかんだ。

　さらに「先月電話で話したとき、宮土理さんは『キンキンは肺が弱いから。でも心配するほどじゃないのよ』と話していたけど…早すぎるわ」とも語り、うつみが愛川の意向に従い、友人にも病状を語っていなかったことを認めた。

　うつみは美川と旅行に行くと「キンキンってかわいいの。夫なんだけど、キャラがあって。キンキンじゃなかったら、私はこんな幸せじゃなかったわ」と度々のろけ、真っ先に愛川さんのためのお土産を買っていたという。

　「本当に２人でよくしゃべって仲が良くて、ああいう夫婦はなかなかいない」と美川。愛川さんに「何で早く逝っちゃったの？宮土理さん一人になっちゃったから、天国からしっかり守ってあげて」と呼びかけた。