【声明全文】上西議員「医者と患者」
3月の衆院本会議を体調不調を理由に欠席した前後の不可解な行動が疑惑騒動に発展し、維新の党から除名処分を受けた上西小百合衆院議員(31)が、「お詫びとご報告」と題した書面で談話を発表した。
議員辞職しないことを表明し、無所属として活動を継続する理由や、一連の疑惑に関しての反論も掲載した。
◆以下はその全文
お詫びとご報告
この度は、今迄私をご支援くださった皆様、維新の党および大阪維新の会ご支援者の皆様をはじめ多くの国民の皆様に多大なご迷惑、ご心配をお掛けし誠に申し訳ございませんでした。哀心よりお詫び申し上げます。
結果として、私は政治活動の基盤であった「維新の党」も「大阪維新の会」も共に除籍処分となりました。
しかし私は、政治家を志した当初から取り組んできた規制緩和を進め既得権益を打破することや地方分権推進などのため、まだまだ国政で微力を尽くしたいので、議員辞職はせず無所属で国政に邁進する所存であることを冒頭お伝えさせていただきます。
報道されているように、私が去る3月13日の衆議院本会議を欠席したことは事実です。
しかし処分の大きな理由に挙げられている事例につきましては若干事実が伝わっておりませんので改めてご説明をさせていただきたいと存じます。
私は当該本会議が行われた週の初めから嘔吐、下痢、高熱、悪寒などが続き本当に、苦しんでおり、本会議前日に当たる12日には国会近くの医療機関で治療を受けウイルス性胃腸炎の診断を受けました。翌日、体調が回復しない万が一の場合に備えて診断書も書いていただいておりましたが、治療のお陰かその日の夕刻には大分回復をしておりました。
それで、その夕刻、随分前から報道にあった自民党の代議士と面談をいたしましたのも事実です。何故ならば、その代議士はレディースクリニックを経営される著名なドクターで、私はその週の胃腸の症状の他に、その代議士のドクターが専門とする症状で暫く悩んでいたのですが、漸くアポがいただけていたため「代議士同士」ではなく、「医者と患者」としてクリニック周辺の料理屋でお目にかかりました。その後、私のうかつな判断で、橋下最高顧問や国民の皆様に大きな不信感をお与えしてしまったショーパブなどへ出掛けたのも事実です。その代議士から「上西さんと親しいと言ったら、店の経営者が会いたいと希望しているのでついてきて欲しい」と懇願されたからで、私は一軒目から終始アルコールが飲める状態ではありませんでした。そのような状態だったので代議士でもあるドクターにビタミン注射をしていただいたほどです。しかし一連の行為はつくづく軽率だったと反省いたしております。
翌朝、体調が急変し、嘔吐下痢症が続き、とても本会議に耐えられる状況ではなくなったので、後ろ髪をひかれる思いで本会議を欠席することにし、秘書を通じて関係部署へ欠席届を提出いたしました。
その後大阪の自宅へ戻り、14日も静養に努めておりましたので、報道されているような「ホワイトデーデート」などができる状態ではございませんでした。
15日には、地元市議会議員候補予定者の事務所開きや選挙でご尽力いただいた京都府北部の地方議員の皆さんとの約束が丹後であったため、多少の無理をして、政務遂行のため私の秘書と出かけましたのも事実です。
しかし私と秘書とは、面白可笑しく報道されているような関係や事実は全くございません。私の事務所は経済的な理由で、公設秘書しかおりません。第1秘書は私の運転手も兼任しておりますので、私とその秘書が同行するのは当然のことです。
また一部「不倫旅行」の表記もありますが、当該秘書は独身なので、いかに今回の報道が不誠実かつ不正確なものであるかはお察しいただけるものと存じます。
しかし、一連の報道等がなされだして以降の、私達の取材対応や言動は許されるべきものではなく、その点は謹んでお詫び申し上げ、哀心より反省致しております。
今回の出来事を真摯に捉え、初心に帰って無所属議員として一から出直す覚悟でございますので、何卒のご理解と倍旧のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
衆議院議員 上西小百合
