古賀氏 「番組を私物化」批判に反論

 テレビ朝日が27日夜に放送したニュース番組「報道ステーション」でコメンテーターの元経産官僚・古賀茂明氏が自身の番組降板を巡り、古舘伊知郎キャスターと激しく言い合った。古賀氏は出演直後、インターネット番組「インディペンデント・ウェブ・ジャーナル(IWJ)」の取材に応じ、「番組を私物化した」という批判に反論した。

 古賀氏はIWJ代表のジャーナリスト岩上安身氏の取材に答えた。報ステで「安倍首相とは考えが違う」という意味で「I am not ABE」と記したパネルを掲げたことに「最初の『I am not ABE』のときは事前にやるとスタッフに言っちゃったんです。あとで(上から)怒られちゃったようなので、今回は内緒でやろうと決めて」と番組スタッフには告げていなかったことを明かした。古賀氏なりに「最大限気を使った」という。

 放送後に番組側から「ニュースと直接関係ないことを言うのはおかしい、事前に言ってくれないのもおかしい」と指摘されたことも明かした。「番組を私物化している」とも言われたそうで、これについて古賀氏は「僕は自分の宣伝をしているわけでも自分の利益を考えているわけでもない。利益を考えたら言わない方がいい」と述べた。

 古賀氏はまた、「私を『変な人だ』という人もいると思う。でも、普通の人はまだまだ分かってないと思う。どんなに危機的状況かが分かっていない。政権が圧力をかけるのは日常茶飯事です。私は官僚をやっていたので。何十年も前からあるわけなんです。今行われているのは、『計画的にどう報道を抑えていくか』ということです。みんながどんどん転向していっている。官邸の偉い人とご飯を食べて、審議会にどうこう言われれば、みんな『ありがとうございます』と変わるそうです。変わらない人のほうが少ない」と述べた。

 続けて、「たった1人だけ転向しなかった方がいるそうです。テレビのキャスターです。了解とってないので名前は言えないですけど。非常に数少ないけれどそういう人もいる」と語った。

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