桂春蝶 独演会成功に号泣 追加公演も
落語家の桂春蝶(40)が7日、大阪・フェスティバルホールで「芸能生活20周年記念特別公演 桂春蝶独演会」を行った。収容2700人の大ホールを埋めたファンの前で「芝浜」「約束の海~エルトゥールル号物語」など4本を熱演した。
口上には立川談春(48)、桂ざこば(67)という東西落語界の先輩も駆けつけたが、落語を披露したのは春蝶のみという正真正銘の独演会。2度の休憩を挟む4時間を超えるロング公演の終幕時、沸き起こった拍手に感極まって号泣した。
昨秋の前売り券発売時、大の阪神ファンである春蝶は満席にできなかったら「鳴尾浜球場で落語会」と公約を掲げていた。チケットは公演1カ月前に完売するほどの人気だったが、周囲の反響は想像以上に大きかった。
フェスティバルホールでの落語会は談春に続き2人目という大舞台だが、虎党にはなかなか分かってもらえなかった。「フェスより鳴尾浜」、「鳴尾浜の方が話題があるやろ」「フェスは行かないけど、鳴尾浜は行く」という声があまりにも多かったことで覚悟を決めた。
「やらなしゃあないという流れになっています。“追加公演”は鳴尾浜でということで。それはお約束します」と表明。親交のある阪神・平田(勝男)ヘッドコーチの名前を出し、「平田さんとお好み焼きを食べながら交渉します」と明言した。
半年前から準備を進めてきた今回の独演会は大成功を収めた。「これで鳴尾浜に向けてやっていけます」。早ければ今オフ実現に向けて、本気で動き出すことを誓った。