テレビ朝日は４日、都内で緊急会見を開き、１月２８日に「３Ｂ　ｊｕｎｉｏｒの星くず商事」の収録中、出演者であるアイドルグループ・３Ｂ　ｊｕｎｉｏｒの１２歳の女性メンバーが倒れて意識を失い、救急搬送されていたことを明かした。収録当時、ヘリウムガスが入った声を変える市販のパーティグッズを一気に吸うゲームをしていた。スタッフが「大人用」と書かれた注意書きを見落としていたという。

【会見で配布された文書全文】

　１月２８日（水）夕方、テレビ朝日本社内のスタジオで、テレビ朝日が制作し、ＢＳ朝日で放送している番組「３Ｂ　ｊｕｎｉｏｒの星くず商事」の収録中、出演者である３Ｂ　ｊｕｎｉｏｒ（スリー・ビー・ジュニア）のメンバーの１人、１２歳のＡさんが突然倒れました。

　意識を失っていたため、すぐに救急車で病院に搬送され、緊急の手当を受けました。その後Ａさんは別の病院で専門医の治療を受けていらっしゃいます。昨夜うかがった専門医の診断によりますと、脳の血管に空気が入り、血流を妨げられている状態で、専門的に言うと「脳空気塞栓症」だということです。

　収録時Ａさんは５人１組で、ヘリウムガスが入った声を変える市販のパーティグッズを使ったゲームを行っていました。専門医によりますと、原因はそのガスを一気に吸ったことによるものではないかということです。

　このパーティグッズには「大人用」と記載されていたのをはじめ、いくつかの注意事項がありましたが、番組スタッフはこれを見落としていたなど、収録時の安全管理に問題があった可能性もあり、深く反省しております。

　これまではっきりした原因の特定に至っていなかったことや、当初は早い回復が見込まれ、容体の推移を見守っていたことなどから公表を控えておりましたが、昨夜専門医の診断結果を得ることができ、新たな治療によって回復の兆しも見られ始めたことから、ご家族のご了解もいただき、皆さまにお知らせすることといたしました。遅くなり誠に申し訳ございませんでした。

　番組の収録がこうした結果を招き、ご本人やご家族、関係者の皆さまに、心より深くお詫び申し上げます。一刻も早いご回復を願っております。

　当社では、今回の事態を招いた制作上の原因を徹底的に究明した上で再発防止策を策定し、より一層安全管理に努めてまいります。