徳永英明 VOCALIST終了の理由

 シンガーソングライターの徳永英明(53)が24日、TBS系のトーク番組「サワコの朝」に出演し、累計600万枚を売り上げたカバーアルバム「VOCALIST」シリーズを6作目で終える理由を語った。徳永は「自分の歌じゃないから浄化も消化もできない」「しんどい」などと述べた。徳永は同シリーズを終えることを22日に表明した。

 インタビュアーの阿川佐和子から「長く続いてますね」と05年から始まった同シリーズの人気ぶりをたたえられると徳永は「本当は3で終わろうと思っていたんです。映画の3部作と同じような感覚で。購買する方が非常に増えたのでメーカーや事務所から要望が」と長く続いた理由を語った。

 阿川が、最近はMay J.らカバーをする歌手が増えたことを指摘すると徳永は「歌がうまい方はカバーするようになってきましたね」と話した。続けて「クラシックも古典落語もカバー。それらが良くて歌は反対だという文化があることは僕は不思議だなと思う。アメリカやヨーロッパではカバーした楽曲が売れて『こういう歌い方してるんだ』という発見がある。クラシックも指揮者によって違う。カバーが増えるのはいい傾向だと思う」と現状を歓迎した。

 阿川が、徳永といえばカバー歌手というイメージが広がっていることを指摘。それについては徳永は「僕が20代、30代だったらいやでしょうね。でも、僕ももういい年。そういう世代の人が『徳永さん、VOCALISTの人でしょ』と覚えてもらえるのはすごくうれしい」とほほ笑んだ。

 その上で徳永は「ただ、一つ難点があって」とマイナス面について語り始めた。「VOCALISTの歌はみなさん聞いてくれるけれど、気がローリングしてないんです。自分のオリジナルだと放ったものがファンも感動して戻ってくる。人の歌じゃなくて僕の歌だから説得力も違う」と真剣な表情。「コンサートをやるのは、カバーをずっと歌うのはしんどいです。自分の歌じゃないからうまく浄化も消化もできない」と苦しみを明かした。

 阿川が「そろそろご自分の歌に戻ろうと?」と尋ねると徳永は「そうです」と肯定。「僕もシンガーソングライターなので、ここからはオリジナルに力を入れてやっていきたい」と決意を述べた。

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