関西ローカルで驚異14・2% VS東京ネタ

 今週、関西のテレビでちょっとした異変があった。12日に放送された関西テレビ(ローカル)のバラエティー「ちゃちゃ入れマンデー」(月曜、後7時)の平均視聴率が14・2%という驚異的な数字を記録したのだ。同時間帯の民放各局でトップの数字を叩き出した裏には、番組側の「関西人」心をくすぐる“戦略”があった。

 12日午後7時から他局で放送されたのは、MBS「警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル」、ABC「全国のお坊さん大集合『ぶっちゃけ寺SP』」、読売「欽ちゃん&香取慎吾第92回全日本仮装大賞」、テレビ大阪「完成!ドリームハウス」だった。

 対する「ちゃちゃ入れ-」は12日、『勝負せんかいっ!東京SP』と挑戦的なタイトルで番組を放送。“大阪VS東京”ネタが大好きな関西人の心をくすぐり、昨年4月の同番組スタート以来の最高視聴率を記録した。

 番組では「シンボルタワーの高さ」「街を緑が絞める割合」「(おにぎりやスナック菓子などで)売れている味」、さらには大阪有利?と思われる「小麦粉の消費量」や「喫茶店の数」までさまざまなジャンルで、長年のライバル(と関西人が思っている)東京との対決を試みた。

 高視聴率を受けて、加藤麻衣プロデューサーは「斬新なテーマではなく、普遍的なテーマを番組独自の目線でバカバカしく取り上げることがうちの強みです。また、関西人は良い事でも悪い事でもイジられると何だか嬉しくなるタイプ」と“勝因”を分析した。

 同番組ではこれまでにも自虐的な“関西人いじり”ネタで、手応えをつかんできた。昨年9月1日には第1弾として「嫌われ警報発令中!?全国から関西人へのクレーム集めちゃいましたSP」と題し、都道府県別に“関西の嫌われ度”を測定。

 その後も10月27日には「大阪・京都・兵庫 三都を徹底比較SP」、12月8日には「大阪・京都・兵庫 三都を格付けSP」をオンエアした。

 同番組のメイン司会は東野幸治。フリーアナウンサーの山本浩之とメッセンジャー・黒田がMCを務めている。最近の平均視聴率は昨年11月24日が7・8%、12月1日が10・4%、12月8日が11・3%、12月15日が9・1%、12月22日が8・1%だった。(数字は関西地区、ビデオリサーチ調べ)。

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