ももクロ公演にマー君登板、百田に死球

 5人組アイドルグループ・ももいろクローバーZが25日、さいたまスーパーアリーナで毎年恒例のクリスマス公演を開催し、米ヤンキースの田中将大投手(26)が“登板”してステージ上での初共演を果たした。田中投手は、この日発表されたNHK紅白歌合戦でのももクロの歌唱曲「My Dear Fellow」を今年の登板曲にしていたほどのファンだが、リーダー・百田夏菜子(20)との一打席勝負でデッドボールをぶつけてしまった。

 ライブ中盤で「My Dear Fellow」の1番を歌い終わると、花道の先からさっそうとマー君が登場した。左手にはももクロ5色カラーの新作グローブをはめ、黒地に白いストライプのユニホーム姿。花道から18・44メートルほどのステージ上に百田が仁王立ちし、アリーナ後方にバットを向けてホームラン予告した。

 会場には、一打逆転の場面で、次打者の百田と勝負する、さあ、どうなる-との設定が説明され、マー君は勝負前に黒子のスタッフとしっかりキャッチボールで肩を作り、硬球を使用する“本気モード”。だが、会場のモノノフ(ファンの愛称)2万7千人による「かなこ」コールに気おされたのか、1ストライクからの2球目が百田の右肘をかする、まさかのデッドボールに…。百田が詰め寄り乱闘寸前となる場面もあったが、有安杏果(19)が決死のボディーブロックでリーダーを止め、事なきをえた。

 最後は2ボール2ストライクからの5球目を百田が空振り三振して、ゲームセット。そのままメンバー5人でマー君を挟み込み、ステージ上で「My-」の2番を歌った。マー君は照れながらも振り付けを踊るなどノリノリだったが、百田に「当たったんですけど!」と怒られると、「よけてくれるっていう約束だったので…」とタジタジ。最後は「みなさん、メリークリス…マー君♡」と言い残して降板した。

 アイドル好きを公言し、さまざまなライブ会場に姿を現すことからネット上で“スポーツ界最強のDD(「誰でも大好き」を示すアイドル用語)”の異名を持つマー君。16日には「第4回AKB48紅白対抗歌合戦」に審査員として2年連続で登場し、開会宣言したばかりだった。

 毎年クリスマス前後に開催される通称“ももクリ”は、今年で5年連続5回目。人気曲「泣いてもいいんだよ」「行くぜっ!怪盗少女」など全23曲を3時間以上にわたってパフォーマンスし、聖夜を盛り上げた。

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