愛之助、号泣元県議に会ったことない

 歌舞伎俳優の片岡愛之助(42)が1日、大阪市内で座頭公演「第7回永楽館歌舞伎」(兵庫県豊岡市、11月4日初日)の開催を発表した。

 公演への意気込みを語るとともに「歌舞伎を見ていただき、皿そばを食べていただき、近くにある城崎温泉に入っていただき、11月に解禁になるカニも食べていただく。フルコースで堪能して、帰っていただきたい」と豊岡の地をPRした。

 兵庫県北部に位置する豊岡市出石町にある永楽館は近畿最古の芝居小屋で08年に復元。“号泣会見”で話題になった元兵庫県議の野々村竜太郎氏が、不自然な日帰り出張を繰り返していたとされる同市城崎町の城崎温泉とは約24キロ、車で40分の距離にある。

 今年で7年連続座頭を務める愛之助だが、過去の滞在中には城崎温泉を頻繁に訪れているという。「毎回ファンクラブの集まりがあったりしますから、行ったり来たりでお芝居より忙しいかも」というほどだ。

 「あれだけうろうろしたのに、そう言えば(野々村氏には)僕もお会いしたことがなかったなあと思いながらニュースを見ていました」と笑わせた。「ゆっくりされた方がいいと思います。疲れもとれるかと思います」と日帰りではなく、泊まりでの訪問を勧めていた。

 また、「永楽館歌舞伎」のみどころの一つが笑いにあふれる口上だ。収容350席で舞台と客席が近いため、愛之助も「非常に勉強になるし、お客さまと(会話の)キャッチボールができる。こちらの口上が大好きです」という。

 ただ、アンケートでの一番人気が通常の演目ではなく、口上という現実にはさすがに苦笑い。「非常に悲しく、何をしているんだろう僕たちは…というところが、ちょっとふに落ちないのですけど」と複雑な胸中も明かしていた。

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