最後のテレフォン たけしが仰天告白
1982年10月4日から始まったフジテレビ系お昼の国民的バラエティー番組「笑っていいとも!」が31日、最終回となる8054回の放送を迎え、番組開始の日から続いてきた名物コーナーのテレフォンショッキングも32年の歴史に幕を閉じた。その最後に、タモリ、明石家さんまとともにお笑い御三家と言われるビートたけしが登場した。
ちなみに1982年10月4日の第1回放送でテレフォンショッキングに登場したのは歌手の桜田淳子だった。
羽織、袴姿で登場したたけしは、やおら巻紙を取りだして「今日は表彰状を」と読み始めた。
「永らく笑っていいともの司会を務めてきたタモリさんに私から表彰状を贈ります。すべてゴーストライターが書いたもので私とはいっさい関係がございません」と断ってから…。
「人気映画監督であり、高額納税者で5年連続総理にしたい男ナンバーワン、3年連続上司にしたい人ナンバーワン…」と延々と自画自賛を続け、タモリをあきれさせた。
表彰状を読み終えると、今度は「青山葬儀所割引券」「紙おむつ1年分」「多磨霊園永代供養券」などの記念品目録を持ち出し、またタモリを驚かせた。
やっとトークが始まって最初の話題は、いいともの前番組「笑ってる場合ですよ」にたけしが出ていたことに。そこでたけしが、「いいとも!」の司会として「オレにも話がきたんだよ」と打ち明けてタモリを「ええーッ!」と仰天させた。
たけしの事務所が「月-金あいつが行くわけないじゃないか」と返事したのに、フジテレビも「あっ、そうですね」とあっさり依頼を取り下げたのだという。
「タモリさんかオレかさんまかで、オレは『あっ、そうですか』で終わったらしいよ」とたけしはあっさりと片付けた。
トークの最後には、もう1人の大物が電話で登場した。
たけしが「明日の友達を」と生野陽子アナに電話番号が書かれた紙を渡し、つながった電話で出てきたのは、お笑い御三家の最後の1人、明石家さんま。タモリが32年間続いた決まり文句「明日いいかな」を口にすると、さんまも「いいとも!」と返してテレフォンショッキングが閉幕した。
たけしはこの日午前10時32分、赤いジャケットにサングラス姿でスタジオ入り。警備員が通行者やファンを制止する声が飛び交い騒然とするひと幕もあった。
昨年10月22日に番組終了が発表されて以来、テレフォンショッキングに最後に登場するのは誰かが注目され、タモリの永遠の憧れの人、女優の吉永小百合が取りざたされたが、映画撮影中の吉永は時間的な都合で、31日夜8時から放送される「笑っていいとも!グランドフィナーレ 感謝の特大号」の中でタモリをねぎらうこととなった。
