壮一帆 宝塚退団決断はトップ就任時

引退会見で、8月31日付をもっての退団を発表する雪組トップスター壮一帆=大阪市内のホテル(撮影・立川洋一郎)
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 今年8月に宝塚歌劇団を退団することを発表した雪組トップスターの壮一帆(そう・かずほ)が13日、大阪市内で会見した。

 12年12月にトップ就任してから1年余での退団表明となった壮は、退団を決断した時期がトップ就任時だったことを告白。「雪組に組替え(トップ就任)と言われた時、残り3作品に全てを賭けようと。芸事をやっている以上、最後まで高みを目指す意味で、体力、精神力がいつまで続くのか、燃え尽きる時期がここだろうなと決めました」と、すっきりした表情で説明した。

 退団後の進路を聞かれると「これ、答え決まってるんですよね?」といたずらっぽく笑い「寿はありません、退団後も決まってません、という、通り一遍で申し訳なく、私的にはもう少しひねりも効かせたかった」と壮らしいサバサバした返しで笑いをとった。

 退団後の女優業などへの興味を問われると「ここできっぱり言っても、絶対その後、(宝塚OGの)みなさん何かしらの形で、芸能関係だけでなくいろんな分野で活躍されて、自分が考えていた道と違う道を歩んでる方もたくさんいると思う」と笑顔。「むしろ私が(オファー内容を)聞きたいですね。これから自分に何が起こるのか、わくわくしていたい」と胸を膨らませた。

 今年5月での退団を表明している、同期で花組トップスターの蘭寿とむに伝えたところ「早くない?」と返されたという。

 「トップ期間は短かったですが、宝塚人生は19年。何度も壁に当たりました」と壮。何度も退団を考えたこともあったというが「いつやめてもいいように全ての作品に全力投球してきました。ノリで(辞めたい)と言ったこともあれば、真剣に考えたことも。それでどんどん強くなっていったし、それがなかったら逆に今の自分はなかったですね」と振り返った。

 歌劇団が100周年を迎える年の途中で退団することについては「むしろ100周年だから、その年のうちに、次の世代にバトンを渡すのもアリだと思う」と語った。

 退団公演は「一夢庵風流記 前田慶次」「My Dream TAKARAZUKA」(6月6日から宝塚大劇場、8月1日から東京宝塚劇場)。東京公演千秋楽の8月31日をもって退団する。

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