宮根 たかじんさんは「地獄行ってる」

やしきたかじんさんの急死を悼んだ宮根誠司アナウンサー=大阪・読売テレビ
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 “浪速の視聴率男”の異名を取った歌手でタレントのやしきたかじん(本名・家鋪隆仁=やしきたかじん)さんが3日に死去していたことが明らかになってから一夜明けた8日、フリーアナウンサーの宮根誠司(50)が読売テレビ(日本テレビ系)「情報ライブ ミヤネ屋」に出演。「何で死んでんねん」と早すぎる死を悼んだ。また、2004年に局アナからフリーに転身した際に後押ししもらった際の秘話も明かした。

 たかじんさんとはABCのアナウンサーとして初めてレギュラーを持って以来、25年以上の親交があり、2004年に局アナからフリーに転身した際、背中を押してくれた“恩人”だった。

 たかじんさんから「お前、フリーになりたいんだろ、オレが全部話つけてやる」と言われた2、3カ月後のこと。夜、呼び出されて店に行くと、当時のABCの社長と「偉い人」(宮根)がおり、「宮根が辞めたがってるから、辞めさせたってくれ」とたかじんさんが直談判してくれたという。

 数々の武勇伝と思い出を振り返りながら、宮根は「天国は行ってないと思います。おそらく地獄やと思います。今ごろ、えんまさんとケンカしてると思います。(酒飲んで)ベロベロになってると思う。それが心配」と奔放な言動で関西で絶大な人気を博した故人の人柄をしのびながら、毒舌でしのんだ。

 宮根はアナウンサーになって初めてのレギュラーがたかじんさんとのラジオ番組。「お前は元気でアホやから。一緒にやろう」とたかじんさんに抜擢されたことを振り返り、「大阪は朝から雨が降ってます。関西の人たちはきっと『何で死んでんねん』と思ってると思う。ぼくも昨日はメソメソしてたんですよ。でもきょうはたかじんさんらしく、明るく送り出してあげたいと思います」と神妙な面持ちで語った。

 宮根はまた、番組放送前、大阪・読売テレビ前でデイリースポーツなどの取材に対応。「正直、今でも実感がなくて…。(大阪の繁華街)北新地に行ったら、どっかで飲んでるんちゃうかなと。悲しいという気持ちがまだ出てこない」と心境を語った。

 また、番組中に「涙出ないんですよ、悲しくて」と話していた宮根だったが、番組後半にたかじんさんの音楽が流れると、「歌を聴くとね…」と話し、大粒の涙がほおを伝っていた。

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