神楽坂浮子さん死去 75歳芸者歌手

 芸者歌手として活躍し、「十九の春」「三味線フラフープ」などをヒットさせた神楽坂浮子(本名・大野景子)さんが20日、千葉県松戸市の病院で心不全のため亡くなったことが25日、分かった。75歳だった。日本歌手協会がマスコミ各社にファクスで発表した。かねてよりがんの闘病中だったという。

 神楽坂さんは東京都江東区生まれ。芸者歌手・神楽坂はん子に憧れて、作曲家・古賀政男氏に師事。昭和29年に「私、なんだか変テコリン」でデビューした。

 美貌と艶やかな歌声で人気を集め、日本調歌手のスターとして活躍。昭和33年には「第九回NHK紅白歌合戦」にも出場。女優としても数多くの映画に出演した

 その後、歌手活動を休止し、東京・南青山でラウンジを経営していたが、日本調歌手、芸者歌手の先輩が全て亡くなってしまったことから、後継者育成のため、歌手活動を再開。神楽坂で若手芸者の育成に努めていた。

 神楽坂さんの死去により、戦前戦後に活躍した芸者歌手の灯火が消えたことになる。

 なお、今年4月にはTBS系「爆報!THEフライデー」に出演。これが最後のテレビ出演となった。

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